宇宙の子マサです。
思うことあり、今日は僕の海の掃除のルーツである、
沖縄の神様とのお話しについて書き残そうと思います。
僕の「海の大掃除」という人生は、
2013年8月、
沖縄本島にあるヤブチ島という、
人が住んでいない無人島で始まりました。
ビーチクリーンに興味があった訳でもなく、
ビーチクリーンをやりたかった訳でもなく、
縁あって沖縄に住むことになり、
沖縄戦を学び、強い葛藤や苦しみに捉われ、
同時に、今も沖縄で続いていることに、
やり場のない気持ちを感じる中で、
何か沖縄の人に自分が出来ることをしたい、
亀裂を埋めたい、
そんな想いの自分の、
心の目の前に現れたのが「海の掃除」でした。
僕にとっては償いというか、
海が傷つき悲しんでいる人の涙を少しでも拭いたい、
という気持ちの現し方が、「海の掃除」でした。
人生で一度もビーチクリーンをやったことがなかったですが、
ご縁があって「ゴミがたくさん漂着している」という、
「神様の島」と噂されるヤブチ島という無人島にて、
海の掃除を始めることになりました。
その島には短い橋が架かっていて、
誰でも渡ることができます。
8月11日。
真夏の沖縄の炎天下の下、
海の掃除を始めた初日に、
海である方との出会いがありました。
その方が、僕にヤブチ島の神々のこと、
ヤブチ島にまつわる神話についてを、
時には夜が更けるまで、海辺で僕に伝承してくれた、
ナガマハさんというウミンチュの方でした。
ヤブチ島にはジャネーガマという、
霊的な方々の修行の場でもある、
深い洞窟があり、
何も知らずに行けば、ただの鍾乳洞の洞窟なのですが、
そこは人間に修行を与える自然霊の神様方が住まう、
「神様学校」であり、ナガハマさんは自身を、
「神様の用務員」と呼んでいます。
毎日、朝から夕方までの、
海の掃除を始めて、
どれくらいが経った頃だったでしょう。
ある日、海にやってきたナガハマさんが、
「神様学校の入学試験を受けるか?」
と言って来てくれ、
僕はその試験を受けることになりました。
それは陽が沈んで暗くなった頃に、
島の奥にある神様の住む洞窟ジャネーガマで行われました。
静まり返り、時折、頭上の鍾乳石から、
雫が地面に落ちる音だけが聞こえる、
そのガマの中には、
亀や牛や虎など、
動物の姿をした、数十体の岩肌があり、
その一つ一つが神様という「先生」であり、
その一つ一つの神様の前に座り、心を繋げ、
最後に洞窟の奥にいる「白龍先生」の前に座り、
心を繋げることができたら、
神様学校への「入学許可」となります。
真っ暗闇で、自分がどれくらい座っているのか、
時間の感覚も失われ、
日常の意識が沈み、特殊な意識が広がり、
その間、ナガハマさんは音も立てず、
近くのどこかで見守ってくれています。
神様学校とは何をする学校か?
それは、
「人の世界で神様の願いの助けとなれるような人間になること」です。
「入学するのは簡単、でもみんな途中で退学をしていく(辞めていく)」
と、ナガハマさんがつぶやいた言葉に、
僕は違う、と心の中で思い、行動で証明したかった。
そして神様修行としても始まった、
僕の海の掃除は続いて行きました。
しかし朝から晩まで、
海と向き合い掃除だけをするという日々は、
簡単なものではなく、
精神的な重さや迷いは日毎に心に積もって行きました。
海は綺麗になっても、汚れていても、何も言わない。
悲しいと言ってくれるなら、もっと力が湧いてくるのに、
海は何も語らない。
これが何の役に立っているのか、分からなくなっていく。
だから海の現状について進んで学び、
自分のやっている意味(力)を自分に与えていく。
続けることが苦しくて、
毎日、何回も何回も、
辞めようと思いながら、
でもここで辞めても自分には何も無いと、
また海へ向かい、
夏が終わり、冬が来て、また夏が来て、冬が来て、、、
(ハブのいる未開のジャングルをかき分け、島の奥にある黒龍湖へ向かった黒龍試験。裸の人がナガハマさん)
そして2年間で6000kgの、
海のゴミ掃除の修行と神様試験を終え、
海の大掃除は世界を舞台に新たに始まって行きました。
(沖縄で海の掃除が始まった翌日に現れた、悠々と空を泳ぐ白龍のような雲。後に神様学校の先生の一人が白龍先生だと知る。)
2年間の修行は、本当に辛く厳しかったですが、
ナガハマさんと、ジャネーガマの先生方との、
あの日々が七つの海を超えてゆく、
見えない船を与えてくれました。